2005年09月

2005年09月21日

食べるために生きる?

人間は、
「食べるために生きる人」と
「生きるために食べる人」がいるそうです。
何やら禅問答のようですが、言わんとしていることはよくわかります。
「今日のお昼は何を食べようか」とお昼休みを楽しみにしながら午前中を過ごしている人は「食べるために生きている」といえると思います。かたや、仕事を続けなければならないから、食べる時間も惜しいのだが、何か食べないと身体が持たないし、頭の回転も鈍るから食べるという人は「生きるために食べている」といえるでしょう。
内山はというと、もう100%「生きるために食べる」派でした。ついでに「何で人間は睡眠を取らねばならぬのだ」とも思っていました。・・・といっても、おいしい物をおいしいと感じないわけではありませんし、昼寝が楽しいという感性も持っているつもりです。要するに、食と睡眠も不可欠な物であって欲しくないのです。趣味で食べ、気の向いたときに寝る、という風なら最高と思っていたわけです。ですから、忙しい合間をぬって、何人かで食事に出るときなど、「○○の△△がおいしいから今日はそこへ行こう」と言う話になり、皆で食べているときも、正直、内山は、あまり味わいません。もともと、柔道などという競技を軽量級でやっていて、16歳位から体重ともたたかってきましたので、食に対するこだわりが欠落してしまったのかもしれません。食事をするたびに「この定食は糖質中心のメニューだが、1週間後までに少なくとも1.5kgの減量が必要だから、タンパク質中心の内容にかえよう・・・(ブツブツ)」などと、毎回毎回意識をして食事をしてきてしまったのです。(そのくせ、深酒したりしてしまったりして台無しになったりするのですが・・・。)
それが、最近、食べることを毎回楽しんでみようかと思う様になってきました。理由は自分でもわからないのですが、「味わう」ことの喜びが遅ればせながらわかってきたのかもしれません。

そこで気付いたことがあります。

味わおうとすれば味がわかるが、味わおうとしなければ何も感じない・・・ということです。どんな美味しいものでも、燃料と思っていては、味はわかりません。まさに減量中の内山がこの状態です。でも、どんな食事でも、メニューと対話をしながら食べると長所短所がわかります。このスタンスって幸せなことだったのですね。いままでも、おいしい物を予約をして食べに言ったときなどは、「これはおいしい!」と素直に喜んでいましたが、そのときはメニューの内容ではなく「味わって食べよう」という動機付けが自分にできていたからなのですね。いつでもそれができるということをなんと最近気がつきました。
これですから「食べるために生きている人」がダイエットとかいってもうまくいくはずがないと感じます。少しまえまでは「たかだか5kgやせるために何大騒ぎしてるんだ」と思っていましたが、何となく真理が見えてきました。裏を返せばどうしてもダイエットが必要な人は「生きるために食べる人」に変身すれば簡単です。減量中に食事をおいしい物だと思ってしまわないように、その感性をシャットアウトしてしまうのです。
これは、どんなことにもあてはまるでしょう。周りで何が起きているとしてもそれを感じるのは、人間です。感じ方によって、+にも−にもなります。白が黒にもなるでしょう。
長者番付で一番になった「銀座まるかん」の斉藤一人さんが「一見、良くないことが発生しても、それを<ついてる!>という言葉で言い表してみると事態が好転する」ということを言われています。何が起きても「ついてる」と思える人と、それほどでもないのに「ついてない」を繰り返す人は、その時点で、幸福になれるかどうか決まってしまうということです。食事も同じかもしれません。

しかし、内山は今までの生き方を後悔はしませんし、否定もしません。

減量がうまくいって、試合に勝利できた喜びは、万人が味わえるとは思えないからです。ストイックな生活で研ぎ澄まされた感覚(何と、音もよく聞こえるし遠くまではっきり見えるのです)の中での体験は自分のなかでは、宝物なのです。

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2005年09月18日

相変わらず大騒ぎ!マルチメディアAkiba

入場してきました。
マルチメディアAkiba・・・。
・・・とはいっても、人が多すぎて、ゆっくりしていられません。
また、レイアウトがわかっていないということもありますが、広すぎて、目的の場所になかなかたどり着けません。
とりあえず、ビデオのバッテリーとテープ、それから事務所の雑貨等を探して買い求めてみましたが、店員さんも慣れていないせいかおおわらわでした。
気になったのが、6階の商品内容。
子供向けのおもちゃなどと同じ階にakiba系の方々の好むフィギア等や大人向けのソフト等があります。そして、ゲームソフト等も・・・。ネット上での情報にはさすがに記載されておりませんでしたが、店の前でもらったチラシには、「6階・アダルトソフト」としっかり記載されておりました。実際に歩いてみましたが、フロアの1/3は家族連れ(おもちゃ等)、1/3はakiba系、1/3は、雑多(ゲーム等)という感じです。大変、広いので、気にならないといえば気になりませんし、ゲームを中心のレイアウトでしょうから、わからなくもないですが、考えてもみてください。親子連れが駅から降りて、ヨドバシのチラシをもらい、「さて、おもちゃはどこかな?」とお父さん。「あ、6階だ」と「おもちゃ」の文字を見つけたとたんに、視界にとびこむ「アダルトソフト」の7文字・・・。おもちゃも「一応置いてある」という規模には見えません。トイザラスのような印象まで受けたほどです。
相当、気になりました。
また、おいおい寄ってみたいと思います。(でも、近すぎるとあまり行かないんだよなぁ。)

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2005年09月16日

ヨドバシマルチメディアakibaオープン!

別にヨドバシの回し者ではありませんが、実は、大変、内山とは関係が深いのです。
それは、内山の経営するストリートランプという会社が道を隔てて真ん前だからです。
「とりあえず行ってみるか」とは思うものの、ものすごい盛り上がりで、昨日まで(今日もか)細々と仕事をしてきた内山としては、勢いにもまれるのが怖い気がして、実は、まだ入館しておりません。
なにせ、普段普通に歩いている道が普通には歩けない・・・
そんなに混んでないはずの食べ物屋がいっぱいではいれない・・・
道行く人々が元気すぎてついてけない・・・
内山の風貌がいけていない・・・
等々、「ないないづくし」で一夜にして変貌を遂げているのです。(ん?)
もちろん、何年も前から、工事がうるさいとか、
およそ秋葉原には信じられない高層ビルがニョキニョキ建ったりとか、
いろいろと変わってはきているのですが、
筑波エクスプレスが開通したときの何十倍も盛り上がっている気がします。
実は、一昨日までは、工事の人たちが、まだコンクリート(?)のタイルを運んでいましたし、3日前には、飲食店などもまだ工事中だったのです。また、ビルの外壁にもそれほど広告がなかったので、実感がわかなかったのですが、昨日から、大変貌致しました。
やはり、流れがきていると思うのは、ITビルではなく「デパート」的なコンセプトが伝わってくるところでしょうか?レストラン街や目医者さん、眼鏡屋、ゴルフスクールまであります。他店の延長でないところに引きつけられるお客さんは多いのではないでしょうか?

さて、勇気を出して行ってくるとしますか?

2005年09月15日

振り込め詐欺の電話があった

そういえば、突然、思い出したのですが、
以前に内山の自宅に「振り込め詐欺」の電話がかかってきたことがありました。
スパムメールやワンクリック詐欺、架空請求はがき等は、結構、立場上相談を受けることも多く、「無視して下さい」で対応していますし、当然、自分にその手の通知が届いても全く驚きません。
しかし、本当に電話がかかってきたときは、だいぶ興味を持ちました。
嫁が「一応」とかいいながら、すぐに実際に確認の電話をしてきたのには笑いましたが・・・。
電話を受けたとき、私は、ある学校で仕事の合間に先生方と歓談をしていたときだったのですが、
「今、どこにいる?」と嫁が聞くので、
「○○○学校だ」と答えたら、
「○○警察じゃあないよね、ふふふ。」
「・・・は?」
「痴漢してないよね?ははは。」
「・・・え?」
・・・というような感じで話が始まりました。

内容を聞くと、
警察官と名のる男から電話があって「旦那さんが通勤途中に21歳の女性に痴漢行為をした。被害者はショックで口がきけずに泣いている(実際に、女の人の泣き声が聞こえたらしい)。旦那さんはとり乱していて話の要領を得ない。やっと、お宅の電話番号だけ聞き出したが、できれば奥さんの携帯電話の番号を教えて欲しい」
ということだった。
嫁が「本人を出して欲しい」というと、本当に「本人(?)」が電話にでて、なにやら泣きながら話すのだが、本当に要領を得ない。
「こんな状況だから電話番号を・・・」としつこく聞くので、
「どこの電車ですか」と問うと、
「千代田線です」と答える。
「どこにむかっていたか言いましたか?」
「そこまでは何とか聞き出しました。勤務先の○○高校にむかっているとのことでした。」

ベケベン!

実は、嫁は、ここで相手の嘘を完全に見抜くことができました。内山は教師を辞めているので「○○高校」には勤めていません。つまり、詐欺師は、古い教職員名簿をどこかで手に入れて、電話をしてきたのです。

しかし、私が本当にまだそこに勤めているとしたら、向こうにとっては「切り札」的な情報だったに違いありません。今回は、私が教師を辞めているために、「切り札」ではなく「嘘の暴露」になってしまったのでした。

その後が、嫁のしたたかなところで、しばらく詐欺師を相手に遊んでいたそうです。そして、「それでは、確認しておくからまた電話を下さい」のような会話で電話を切ったそうです。

嫁は、「一応」私の携帯に電話をしてきました。そして、冒頭の会話になったのです。
感想を聞くと「警察から電話」で最初に感じたことは、家族が交通事故や事件に巻き込まれたのではないか、ということだったようです。つまり、一瞬冷静さを失ったわけですね。その後「旦那が痴漢」という話になったので「全部嘘」を前提に話をしたそうですが、100にひとつくらいは、詐欺師が用意したシチュエーションと合致してしまっても不思議はないですし、そこで動揺した心を揺さぶられれば、思いも寄らぬ詐欺に遭ってしまっても不思議はないのかもしれません。

人間、どんなに防災対策をしていても、大きな地震の最中に冷静でいられる人はいませんものね。

蛇足ですが、ずっとたってから、嫁に聞いたのですが「一応」かけた電話は、「笑い話の報告」のつもりでかけたそうですが、実は、「1%位は疑っていた」とのことです。

・・・・・・蛇足にならん!

2005年09月14日

世界柔道選手権終了

選手は、本当にお疲れ様でした。
日本中の期待を背負って、アテネの名残をかかえて、個人戦の後に団体戦までこなすというのは、並大抵のことではありません。これは、高校生・大学生レベルでも大変なことで、コンセントレーションを高めないと、柔道は勝てませんが、複数の試合でそれを高め続けるということが非常に難しいことは、歴史が物語っています。だからこそ、団体戦で個人戦のメダリストがころっと負けたり、無名の選手が一本とれたりするのでしょう。世界の実力は、本当に紙一重になってきています。

でも、選手団、アテネに引き続き雰囲気いいですね。これは絶対保ってもらいたいと思います。次世代につながりますから・・・。

個人的には、どうせなら団体戦は、体重別の点取りではなく、各国がフルメンバーで5名出してきて、たたかう形式にしてはどうかと思っています。(運営上、難しいのはわかりますが・・・。)そうなると、ほとんどが100kg以上の選手になってしまうかもしれませんが、本来的な団体戦が見られることでしょう。オリンピックでもやってくれないかなぁ。


2005年09月11日

世界柔道選手権もあと1日

柔道の世界選手権がカイロで開催されています。
今、11日の午後6時ですので、最も軽い級と無差別級は、まだ結果が出ておりませんが、3日間を顧みて、私は、皆、非常によく頑張っていると思います。

泉選手・・・オリンピックで惜しくも金メダルを逃したが金メダル獲得。あの肘では、ふつうは試合できないと思いますが、信じられない闘争心と目標の高さを感じます。
小野選手・・・初出場で本戦でいいところなく裏返しになってしまったが、敗者復活で銅メダル。気持ちの切りかえができない時点での敗戦だったはず。よく自分を取り戻しました。逆に彼に敗れて、銅メダルをのがしてしまった選手は立ち直れないかもしれません。
鈴木選手・・・これ以上ない重圧の中で、金メダル。普通なら、バーンアウトしてしまって、集中できない試合もあるはずです。その隙を世界選手権レベルの選手はついてくる。実際に、いつもの切れがない場面もみられましたが、結果的には見事な優勝です。実力があるのは周知の事実ですが、見た目以上にすごいことをやってのけているのです。試合後の鈴木選手の号泣がそれを物語っています。
谷本選手・・・国内の選考会で破れはしたものの実績をかわれて出場し、銀メダル。
ここいくつかの内外の試合では不調でした。コンセントレーションを高めるのが相当難しかったと思います。よく決勝まであがったと思います。
内柴選手・・・銀メダルながら、世界中の強敵をねじ伏せました。実は、準々決勝戦が終わった後、若干、いやな予感はしていました。試合は、徐々に強敵と戦わないと、気のゆるみが出ることがあります。決勝が始まる前、世界中の10人に9人は内柴選手の勝ちを予想したはずです。しかし、準々決勝で世界選手権のチャンピオンを破った時点で、その後の試合が難しくなってきていたはずです。よく準決勝を逆転でものにしました。決勝は、相手はだめもとで思いっきりきます。先手を取られて、我を失いかけ、破れましたが、平常心を戻そうと数十秒の間に努力している姿が見られました。次回はやってくれると思います。
等々・・・・。

昨年のアテネでの大活躍があったので、全員金メダルくらいの活躍をテレビ等では期待しているようですが、現実は、そんなに甘くはありません。
「出る杭は打たれる」・・・あれほど活躍した日本勢を世界が放っておく訳はありません。その中での今回のメダルラッシュ・・・金メダルではなくても、「残念」ではなく「健闘をたたえる」べきだと思います。むしろ、北京にむけてアテネの「兜の緒が」しまったと考えられるのではないでしょうか。

そもそも、世界で何番・・・というレベルなのです。
柔道は、日本が世界の「出場枠」に入れないなどということはまずありません。
「お家芸だからあたりまえ」・・・?
そうでしょうか?この情報化の時代、全世界が正しい柔道を学べる環境が整いつつあるのです。もはや、組んでいる姿勢と技を見ただけで日本人を見分けるのは難しくさえなってきました。そうなれば、体力に勝る欧米の選手が強くて当たり前なのではないでしょうか?

メジャーリーガーの活躍は頼もしいですし、サッカーの躍進も讃えたいところですが、今一度、日本柔道のレベルと比較してみていただければと思います。

(内山は、体育教師でしたが、専門種目は柔道です。現在も東京都柔道連盟で広報委員会の副委員長をしており、選手と接する機会も多いのです。贔屓目かもしれませんが、お許しを・・・。
私の息子も柔道をしておりますが、古賀コーチや江種選手に直接柔道を教わったことがあります。今日は、その江種選手の登場です。今現在のチームの流れはよくありませんが、平常心で頑張ってもらいたいと思います。)

2005年09月08日

2001年

唐突ですが、私にとって2001年という響きは、「2001年宇宙の旅」という映画を意味するといっても過言ではありません。
1968年にスタンリーキューブリックによって映像化された伝説の映画です。
未だに、解釈についての書物は出されていますし、鑑賞するたびに新たな発見があります。(たぶん30回は観ています。)
また、モノリスという言葉は、ごくふつうに使われ、新宿にその名を用いたビルが建っていたりします。
内容的には、哲学的なストーリーですが、どこまでも科学的な事実に基づいて表現された映像は、現在のCG技術を駆使したどの映画よりも優れていると感じます。
もちろん、映画に登場する主人公のひとりであるHALのようなコンピューターは、形的にも機能的にも出現しておりませんが、十分、説得力があります。
まじめにこの映画を鑑賞してしまった人は、「どこかに嘘やミスがあるのではないか」とか、本気になって目を凝らして何度も鑑賞していることでしょう。

その後、たくさんのSF映画が創られ、CGが当たり前のように出現するようになりました。まるで、CGコンテストをしているかのごとくです。

最近では、ロボットものの「I ROBOT」とかフルCGの「ロボッツ」とかを観ました。

・・・しかし、つまらない。

きっと、技術的にも、ストーリー的にも相当なことをしているのだとは思いますが・・・・・つまらない!

何故かと考えるに・・・

2001年とは逆に、よく考えたら科学的にはあり得ない事ばかりで映像化された「スターウォーズ」という映画がありますが、あれはあれで、結構楽しめました。科学性を無視してでも、宇宙を舞台にした娯楽にこだわったからでしょう。だれも、あの映画で、2001年にみるようなこだわりを持つ人はいません。

最近のSFは、実写に無理矢理3Dを入れ込んだり、CGも「実写に近いほど素晴らしい」といったこだわりがありすぎて、違和感が生まれてきていると感じます。

「I ROBOT」のシーンに他のロボットとは違うプログラミングをされた主人公のロボットが出てきます。途中で思考回路の中に矛盾が生じ、悩む場面があります。それは何となくHALを彷彿させましたが、その線でずっと押していくならまだしも、彼と同種の何万ものロボットがゴキブリのような動きで人間を襲う場面がたくさん出てきて、「こりゃ参った」と本当につぶやいてしまいました。

CGだからできる、実写より迫力がある・・・
その通りなのですが、3Dを使わない宮崎駿の作品がどれほど見やすいかを考えれば、こだわるのは、技術ではなく、コンセプトであるとやはり、感じてしまいます。
そこに、一流の技術が加われば最高なのでしょう。
そういえば、HPも見かけ倒しのものって結構ありますよね。

2005年09月04日

駒大苫小牧問題

駒大苫小牧部長の行為による一連の騒動が、おさまりつつあります。
結果的には「指導者の行為の責任を選手に負わせるのは適当でない」という判断で、優勝はとり消さず、指導者と管理職に対する処分ということになりました。
これはこれで適切な判断だと思いますが、事件の背景にある「教育」と「体罰」と「暴力」について皆がきちんと判断しなければならないと思います。

今回は、「部長の暴力行為」という表現でマスコミは一致しているようですが、

そもそも「暴力」とは「合法性や正当性を欠いた物理的な強制力(大辞泉)」のことで、いわば、ぷっつん状態で行われる行為の事です。

では、「体罰」はといいますと、「肉体に直接苦痛を与える罰(同)」のことです。

罰自体は、教育現場で日常行われている事で、むしろ、必要な教育的行為です。ただし、その罰を「殴ったり」「見せしめにしたり」「生理的現象を我慢させたり」という方法で行使する事を「体罰」といって、法律でも禁止しているのです。しかし、その行為の裏には「教育的配慮」があるわけなので、身体に侵害を加える行為がすべて体罰として禁止されるわけではありません(教務関係執務ハンドブック)。つまり、教師が単に怒りにまかせた暴力まがいの行為でなければ、認められる場合もあるのです。

では、今回の苫小牧の件はといいますと、本当に単なる「暴力」だったのでしょうか?
yesだとすれば、部長は、全く弁解の余地もありません。

しかし、「体罰」の行き過ぎであったとしたら、もう少し、事態を正確に冷静に判断しなければならないでしょう。部員は怪我をしているようですので、部長の行為はいずれにしても失格です。しかし、そこに至るまでには相当な紆余曲折があったに違いありません。

「スクープ」が命の「マスコミ」と
「連帯責任」の記事が出ない年のない「高野連」の組み合わせですので、
騒ぎばかりが大きくなってしまいますが、
本来はすべて「教育活動」なのだという事を忘れてはなりません。
実は、このような事件にこそ、教育や躾の本質が隠されているのです。

私も経験がありますが、
学校というところは、例えば、生徒が問題を起こすと、最初は「その生徒をどのように指導するか」という側面から考えますが、ひとたび問題が大きくなると「対外的にどうするか」「どうすれば体面を保てるか」という話題が大きくなって、会議でもあまり生徒の事を話さなくなってきたりします。もちろん、TVドラマではありませんから、全体をバランスよく見る事は大切ですが、生徒の話題が不在になることは決して珍しくありません。

スポーツの中でもマスコミに特別視されている野球児ですが、
中身は、10代半ばの高校生です。
今、最も考えなければならないのは、
今回殴られた部員の今と将来、
全国制覇したものの、心に問題をかかえてしまった
部員たちのケアについてなのです。

2005年09月03日

内山 ブログ開始!

あるところにITコンサルタントの内山がおりました。
以前は、都立高校の教師をしておったそうな。
教科は体育、専門は柔道・・・。
あるときは、保健の教材をプログラミングし、
あるときは、柔道衣でPCにむかい成績処理をし、
あるときは、「内山さん、SOS」の合い言葉で、
学校中のPCの不具合をみる便利屋になり、
また、あるときは、エクセルで「双六ゲーム」を作ったのに
誰も遊んでくれなかったと・・・。

そんな内山が、
何を思ったか、
ある日、
公務員を辞めて、
ストリートランプという会社をおこしたそうな。
ストリートランプとは街灯・・・。
「暗闇であなたを照らす街灯になりたい」という
気持ちを込めて名付けられた会社・・・。
電話で「はい!?何トランプさんですかぁ?」と聞き直される事もしばしばとか。
(内山の会社はカードゲームではない<影の声>)

お客様にメールマガジンを定期発行しておったそうだが、
「もっと自由に」
「もっと幅広く」という天の声を聞き入れ、
この度、ブログを始めるに至ったそうな。

「なにやら、
おもしろい話が聞けそうじゃわい・・ふっ、ふっ、ふっ」
と、早くも巷で話題になっているそうな・・・。
The writer

内山雅人

Profile
TonyBuzan公認マインドマップインストラクター(これまでに40,000人超の方々に講座を実施)、一般社団法人学びコミュニケーション協会代表理事、有限会社ストリートランプ代表、一般社団法人ZERO理事、帝京科学大学非常勤講師、一般社団法人学び方を学ぶプロジェクト理事、特定非営利活動法人ぐんまHolistic Health College監事、教育ICTコンサルタント、メンタルコーチ、リテラシーコーチ、元高校教師、教師だった経験を生かし、東京秋葉原を拠点にセミナー、セッション、講演、コンサル、開発、執筆活動中。
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