2006年06月

2006年06月20日

ビルゲイツ

ビルゲイツ氏が2008年に引退するそうです。
今後は、集団指導体制になるようです。
75年に19歳でマイクロソフトを創業し、95年には40歳で世界長者番付1位になっています。
50歳そこそこで引退・・・。
「いやあ、うらやましい。今後は大金を手に悠々自適かぁ・・・。」とぼやいているお父さんも沢山いるでしょう。

・・・果たしてそうでしょうか?

内山は、勢いよく飛び立った新進気鋭の会社は、一度、ランディングを上手にし、その後の飛び方で本当の評価がされるものと信じています。現在の日本でいえば、ソフトバンク(孫正義)、楽天(三木谷浩史)、ライブドア(堀江貴文)、GMO(熊谷正寿)等がそれにあたるでしょう。

内山は少なくとも、この4つの会社はテイクオフの後、まだ一度もランディングしていないと考えています。ライブドアに至っては、空中分解してしまいました。分解した破片がどこに落ちてどんな影響を及ぼすのかまだわかりません。また、ITバブルで潤ったベンチャー企業のなかで、空中分解した会社を数えたらきりがないでしょう。他の会社がどうなるのか、興味深く見ていますが、そんなときにこのマイクロソフトのニュースが飛び込んできたのです。

まっさきに思い浮かべたのが、世界の「HONDA」を作りあげた本田宗一郎氏と藤沢武夫氏の退陣です。コンビ経営を完成させたかにみえた二人が1973年、突然、二人揃って退きました。当時、内山は中学生ですので、実感はわきませんが、おそらく「まだ早すぎる」「HONDAは大丈夫か?」と多くの人が考えたと思います。しかし、後々の歴史を紐解けば、この時こそが「HONDA」のはじめてのランディングであり、その後、後輩達の手によって何度飛んでもボディが壊れない会社ができたとわかります。

世界の公害を救ったCVCCのエンジン開発を成功させ、後のHONDA第2期F1黄金時代の監督を務めた桜井淑敏さんが、本田宗一郎氏を回想し語った言葉を内山はよく覚えています。

「おやじさんはね、引退した後もよくF1の技術のこととか意見をするんですね。そりゃぁ、正直、当時の私たちから見れば、技術的には、すでにout of dateな内容なんですが・・・。おやじさんのついてくるポイントというのが鋭くてね。納得させるのが大変なんですよ。その過程で新しい気付きがあったりしてね・・・。すごいんだ。」・・・細かい表現はともかく、こんな内容でした。

もし、本田宗一郎が80歳までばりばりで指揮をとっていたら、うまくランディングできたでしょうか?同じ日に桜井氏の口からこの言葉が出たでしょうか?この発言にその答えが隠されているような気がするのです。でも、カミナリ親父の本田氏のことですから、「何歳になっても現役で・・・」と心の中では皆、期待していたと思うのです。しかし、潔く引退した。

ビルゲイツ氏は言っています。

「当社は現在、業績と技術で創業以来、最も競争力を持つ時期にあり、トップ交代を進めるのに良いタイミングだ。」

こんな時期だからこそ、ゲイツ氏がまだ指揮を執るべきだ、という考え方は、おそらく凡人の考え方なのでしょう。あるいは「悪の帝国の総裁がやっとやめたか!」と酷評する方もいるかもしれません。

しかし内山は今度ばかりは、ゲイツ氏が自らが健在なうちに、何度もテイクオフするマイクロソフトを陰で支え続けるに違いないと思えてなりません。

実質的な権限を持たないビルゲイツ爺・・・。
何か怖くありませんか?
・・・でも筆頭株主には違いありませんが・・・。
The writer
Profile
マインドマップインストラクター(これまでに15,000人超に講座を実施)、有限会社ストリートランプ代表取締役、元株式会社ブザン・ワールドワイド・ジャパン取締役、元一般社団法人ブザン教育協会理事、教育ITコンサルタント、リテラシー教育、元高校教師、柔道5段、スキー1級、シスアド、読書、作詞、作曲、MIDI、黒澤明、クリントイーストウッド、教師だった経験を生かし、東京秋葉原を拠点にセミナー、セッション、講演、コンサル、開発、執筆活動中。
おすすめ