2010年09月

2010年09月17日

勉強に集中できない子どもの特徴とは?

小学生親子講座を開催すると、子ども達同士で、
新しく友達ができたり、休憩時間にうち解け合って
はしゃいだりする様子が見受けられます。

また、私の講座は、親のグループと子どものグループを
分けて行うことが基本で、親御さんにもお子さんと
全く同じワークをしていただくのですが、
親御さん同士も話が弾んでいることが多いのです。
そのほとんどは、お子さんの緊張が解けた頃の休憩時間にみられます。

「うちの子は、新しいことが苦手なので、みなさんの
足を引っ張るのではと心配で心配で・・・」
「どんな難しいことをさせられるのかと親も本人も緊張してて・・・」
「年の違う子とうまくできるかどうかと思ったけど・・・」

私も、休憩時間に親御さんとよくお話をします。
先日の講座で終了後にされた会話です。

お母さん「子どもの付き添いのつもりで来たのに、自分にとっても
あっという間の5時間でした。もうあと2時間くらいあるかと
思ってた・・・。子どもも、よく集中して取り組んでいたと思います」
内山「いつもは集中できませんか?」
お母さん「できるときとできないときがあるのですが、難しいですね」
内山「勉強以外で集中していることはありますか?」
お母さん「それはもう、好きな遊びとかには夢中になってます」
内山「今日の雰囲気はどうでしたか?」
お母さん「集中しているというよりも、やはり、時間の感覚が
違ったという印象ですね」

子ども達は、本質的に「学びたい」という欲求を持っています。
そして「学び」の方法として、各教科の勉強を学校や家庭で日々行うわけなので、
本来、勉強は楽しいものであるはずなのです。
しかしながら、たいていの子ども(と大人)は、それらを
苦行ととらえることが多いことも事実です。

その原因は、勉強や学習の「内容」にあるのではなく「方法」にあります。

当たり前の話ですが、子ども達は、勉強であろうが遊びであろうが
面白ければ集中して取り組むし、つまらなければ続きません。

つまり、できない理由は、
勉強そのものが嫌いだからではなく、
「勉強の仕方」がわからないからなのです。

私は、子ども達にいつも問いかけます。

内山「100個の漢字テストをしたとして、
AさんBさんが100点満点をとりました。
ふたりともダントツの1位です。
先生も親も大変ほめてくれました。
ここで問題です。
二人の頭の良さは同じでしょうか?」
子ども達「(キョトン!)」
内山「二人とも立派であることには違いはありませんが、
実は、あとで調べたら、A君はこのテストのために
5時間の勉強をしていたそうです。
もう一人のBさんは何と1時間でした。
この場合、どちらが頭が良いでしょうか?」
子ども達「Bさん!」
内山「では、同じ勉強時間で、
Aさんが100点でBさんが95点でした。
どちらが頭がいいでしょうか?」

ちょっと意地悪な問いかけなのですが、実は、
この場合、Bさんのほうが頭がいいと考える子どもが
圧倒的に多いのです。
実際は、テストというのは、結果のみで判断されるために
Aさんが1位でBさんが2位以下になるわけですが、
子ども達は、Bさんのようになりたいわけです。

内山「では、AさんとBさんはこの時点では
どこが違うのでしょうか?・・・・そうです。
おそらくBさんの方が漢字のおぼえ方を沢山知っているのです。
漢字をいくつ書けるかではないよ。おぼえ方だよ」
Aさんのことですから、そのうち、おぼえ方に
着目するでしょうが、Bさんのように、最初にやり方を
考えてからやると何事も楽しくできるんじゃないかな。」
・・・と続きます。

この「やり方を考える」という手順が子ども達の学習の中で、
なかなか習慣化できないために、楽しいはずの「学び」が
退屈な行動へと誘われてしまいます。

一方で、学習や勉強の仕方がわかっている子ども(つまり
勉強を楽しんでいる子ども)には、共通点があります。
それは、教科に限らず、自らが興味のある事柄と未知の内容
(新たな学習内容等)をうまく結び合わせている点です。
これは、今まで誰かがやった知識や方法を、詰め込んだり
ただ単にまねるだけのではなく、独自の手法を編み出すという
行動につながっていくものです。
つまり、目線が過去ではなく未来に向いているので、
勉強自体が楽しくてたまらなくなるわけです。
また、これは内なる「方法」としても使用可能ですので、
これまで行ってきた学習活動や学校での授業内容と
相反するものではありません。

このアプローチに成功したあるマインドマップフェロー
(学校内インストラクター)のクラス(小六)では、
保護者会で「勉強時間が極端に短くなって、遊びの時間が増えて心配だったが、
テストの結果を見て、見たこともない点数をとってきたのでびっくりした」
という報告までありました。

小学生を例にとって述べてきましたが、中高生でも
基本は変わるものではありません。

マインドマップを児童生徒にお伝えしたい本当の目的はここにあります。

http://www.streetlamp.co.jp/mindmap.html
The writer
Profile
マインドマップインストラクター(これまでに15,000人超に講座を実施)、有限会社ストリートランプ代表取締役、元株式会社ブザン・ワールドワイド・ジャパン取締役、元一般社団法人ブザン教育協会理事、教育ITコンサルタント、リテラシー教育、元高校教師、柔道5段、スキー1級、シスアド、読書、作詞、作曲、MIDI、黒澤明、クリントイーストウッド、教師だった経験を生かし、東京秋葉原を拠点にセミナー、セッション、講演、コンサル、開発、執筆活動中。
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