2005年09月15日

振り込め詐欺の電話があった

そういえば、突然、思い出したのですが、
以前に内山の自宅に「振り込め詐欺」の電話がかかってきたことがありました。
スパムメールやワンクリック詐欺、架空請求はがき等は、結構、立場上相談を受けることも多く、「無視して下さい」で対応していますし、当然、自分にその手の通知が届いても全く驚きません。
しかし、本当に電話がかかってきたときは、だいぶ興味を持ちました。
嫁が「一応」とかいいながら、すぐに実際に確認の電話をしてきたのには笑いましたが・・・。
電話を受けたとき、私は、ある学校で仕事の合間に先生方と歓談をしていたときだったのですが、
「今、どこにいる?」と嫁が聞くので、
「○○○学校だ」と答えたら、
「○○警察じゃあないよね、ふふふ。」
「・・・は?」
「痴漢してないよね?ははは。」
「・・・え?」
・・・というような感じで話が始まりました。

内容を聞くと、
警察官と名のる男から電話があって「旦那さんが通勤途中に21歳の女性に痴漢行為をした。被害者はショックで口がきけずに泣いている(実際に、女の人の泣き声が聞こえたらしい)。旦那さんはとり乱していて話の要領を得ない。やっと、お宅の電話番号だけ聞き出したが、できれば奥さんの携帯電話の番号を教えて欲しい」
ということだった。
嫁が「本人を出して欲しい」というと、本当に「本人(?)」が電話にでて、なにやら泣きながら話すのだが、本当に要領を得ない。
「こんな状況だから電話番号を・・・」としつこく聞くので、
「どこの電車ですか」と問うと、
「千代田線です」と答える。
「どこにむかっていたか言いましたか?」
「そこまでは何とか聞き出しました。勤務先の○○高校にむかっているとのことでした。」

ベケベン!

実は、嫁は、ここで相手の嘘を完全に見抜くことができました。内山は教師を辞めているので「○○高校」には勤めていません。つまり、詐欺師は、古い教職員名簿をどこかで手に入れて、電話をしてきたのです。

しかし、私が本当にまだそこに勤めているとしたら、向こうにとっては「切り札」的な情報だったに違いありません。今回は、私が教師を辞めているために、「切り札」ではなく「嘘の暴露」になってしまったのでした。

その後が、嫁のしたたかなところで、しばらく詐欺師を相手に遊んでいたそうです。そして、「それでは、確認しておくからまた電話を下さい」のような会話で電話を切ったそうです。

嫁は、「一応」私の携帯に電話をしてきました。そして、冒頭の会話になったのです。
感想を聞くと「警察から電話」で最初に感じたことは、家族が交通事故や事件に巻き込まれたのではないか、ということだったようです。つまり、一瞬冷静さを失ったわけですね。その後「旦那が痴漢」という話になったので「全部嘘」を前提に話をしたそうですが、100にひとつくらいは、詐欺師が用意したシチュエーションと合致してしまっても不思議はないですし、そこで動揺した心を揺さぶられれば、思いも寄らぬ詐欺に遭ってしまっても不思議はないのかもしれません。

人間、どんなに防災対策をしていても、大きな地震の最中に冷静でいられる人はいませんものね。

蛇足ですが、ずっとたってから、嫁に聞いたのですが「一応」かけた電話は、「笑い話の報告」のつもりでかけたそうですが、実は、「1%位は疑っていた」とのことです。

・・・・・・蛇足にならん!
arsene_u at 23:20│Comments(0)TrackBack(0)

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The writer

内山雅人

Profile
TonyBuzan公認マインドマップインストラクター(これまでに40,000人超の方々に講座を実施)、一般社団法人学びコミュニケーション協会代表理事、有限会社ストリートランプ代表、一般社団法人ZERO理事、帝京科学大学非常勤講師、一般社団法人学び方を学ぶプロジェクト理事、特定非営利活動法人ぐんまHolistic Health College監事、教育ICTコンサルタント、メンタルコーチ、リテラシーコーチ、元高校教師、教師だった経験を生かし、東京秋葉原を拠点にセミナー、セッション、講演、コンサル、開発、執筆活動中。
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